悪質な探偵に共通する特徴がを紹介
皆さんは探偵に対してどのようなイメージをお持ちでしょうか?
探偵は高額な費用が必要と思っている方もいれば、違法な方法で調査をしていると考えている人も居るでしょう。また、探偵を利用すると探偵から恐喝などを受けると思っている方も居るかもしれません。
探偵に対して悪いイメージを持っている方も多く、利用に不安を感じている方も多いようです。
昔の探偵は問題がある業者が多かったのも事実ですが、最近では問題がある業者は一部のみで多くの探偵が適正に業務を行っています。お金を支払ったのに調査を全くしなかったり恐喝を受けるようなトラブルは聞きません。
一方で、料金に関するトラブルや結果が出ないケースは決して少なくありません。
一部には悪質な探偵もあり全ての探偵が安心して利用できるとは言えませんので、利用するときには慎重に業者を選ぶ必要があります。
悪質な探偵には共通する特徴があるので、利用する前にある程度は判断が可能です。
このページでは、悪質な探偵に共通する特徴を紹介を紹介します。
❏【 目 次 】 悪質な探偵に共通する特徴
1 悪質な探偵業者は一部だけ
1-1 探偵業法の施行で違法な業者は減少
1-2 トラブルに巻き込まれる可能性は低い
1-3 探偵との金銭トラブルは多い
1-4 調査力がなく成果が出せない探偵もある
2 悪質な探偵業者の特徴
2-1 高額な追加料金が発生する
2-2 広告と見積の料金が違う
2-3 ホームページに明確な料金を掲載していない
2-4 電話で料金を聞いても教えてくれない
2-5 即決を求めたり契約を急がせる
2-6 必ず成果が出せるという
2-7 他社の悪口や不安を煽る言動がある
2-8 調査のデメリットの説明がない
2-9 希望を聞いてくれなかったり対応が悪い
2-10 探偵業の届け出を行っていない
1 悪質な探偵業者は一部だけ
探偵に対して悪いイメージを持っている方もいますが、最近は悪質な業者はほとんどなく大半の探偵は適正に業務を行っています。
数十年前の探偵業界では反社会的勢力が経営している業者もあり、恐喝に近い行為が公然と行われていた過去があります。しかし、最近では違法な行為を行っている探偵はほとんどありません。
必要以上に警戒する必要はありませんが、悪質な探偵業者が全くない訳でもありません。契約前に信頼できる探偵なのかを見極めなければいけません。
最近の探偵業界で多いトラブルを紹介します。
1-1 探偵業法の施行で違法な業者は減少
以前の探偵は、違法な手段による調査、調査対象者の秘密を利用した恐喝が公然と行われており、利用者がトラブルに巻き込まれるケースもありました。
また、依頼者との契約内容をめぐるトラブル、従業者による犯罪も発生しており、探偵を安心して利用できる環境だはない状況がありました。
過去の探偵のイメージは今も残っており、探偵に対して不信感を抱く方が多いのも仕方がないでしょう。
悪質な探偵業者をなくす目的で、平成19年6月20日に「探偵業の業務の適正化に関する法律(通称:探偵業法)」が施行されました。探偵業法は、探偵業に必要な規制を定めて業務の適正を図り、個人の権利利益の保護に資する目的があります。
現在の探偵は、違法な手段による調査、調査対象者の秘密を利用した恐喝、従業者による犯罪を心配する必要はあまりありません。
ただし、料金を始めとした契約内容をめぐるトラブルは一定数は発生しており、探偵を利用する際には利用者も注意する必要があります。
1-2 トラブルに巻き込まれる可能性は低い
探偵を利用しても、脅迫や恐喝の犯罪を受ける心配はありません。
探偵業法の施行により探偵業者には一定の規制ができ、探偵業を営むには公安委員会への届出が必要です。探偵業法に違反すると営業の停止や廃止の重い行政処分があり、脅迫や恐喝など違法行為を行う探偵業者があるとは考え難いです。
一方で、慰謝料の請求を請け負い恐喝に近い方法を取っている探偵もあるようですが、和解交渉の代理は探偵にはできません。和解交渉の代理は弁護士以外が営利目的で行うと違法であり、法律の専門家である弁護士に依頼しましょう。
また、違法な方法で調査を行っている業者も一部あるようですが、利用者が思わぬトラブルに巻き込まれる可能性があります。また、違法な方法でも結果を求める人も居るようですが、違法な方法で入手した証拠は裁判で利用できない可能性があり避けるべきです。
このような一部の悪質な業者を利用しなければ、トラブルに巻き込まれる可能性は殆どありません。
1-3 探偵との金銭トラブルは多い
探偵の利用で最も多いのは料金に関するトラブルです。
探偵との間の金銭的なトラブルは少なくありませんので、利用者も契約内容などお金に関する内容は十分に注意しましょう。
金銭的なトラブルには、高額な調査料金、不透明な追加料金、支払総額が高額などがあります。
探偵の業務は結果が出るまでの調査時間が事前に分からない場合があり、支払総額が契約時には分からないケースが大半です。これを悪用して追加料金を請求する方法で、不当に利益を得ている探偵もあるようです。
調査料金を契約時にしっかり説明してくれる業者は、金銭のトラブルは起き難いので安心して利用できます。
1-4 調査力がなく成果が出せない探偵もある
探偵の調査は必ず結果が出せる性質の業務ではなく、状況により結果が出せない可能性があります。
警察とは異なり探偵には特別な権限がありませんので、調査には限界があり結果が出せない調査が必ずあります。また、理論上結果を出せない調査もあり、探偵の業務の性質を考えれば仕方がありません。
一方で、全ての探偵の調査力が同じではありませんし、探偵業者により調査の得意分野があります。探偵の力不足で結果が出ない場合には、調査力がある探偵を利用すれば結果が出る可能性があります。
調査力がある探偵を見分けるのは難しいので、短期間だけ実際に利用して確かめ継続を判断しましょう。
2 悪質な探偵業者には特徴がある
適正に業務を行っている探偵業者が多数ですが、全ての探偵が信用できる業者とは言えない現状があります。
一部に悪質な探偵業者があるのも事実ですし、悪質とまでは言えないが利用を避けるべき探偵業者もあります。
また、探偵業界は大手探偵義務所であれば安心して利用できるとは言えない現状があります。
探偵を利用する方でも簡単に分かる、悪質な探偵に共通する特徴を紹介します。
2-1 高額な追加料金が発生する
悪質な探偵で最も多いのは、高額な料金を請求し利益を上げている業者です。
高額な追加料金を請求している探偵は少なくありませんので注意しましょう。
探偵の調査は結果が出るまでの仕事量が事前には分からないケースが多く、支払総額が事前に分からない契約が一般的です。これは、業務の性質から仕方がない部分でもあり、利用者もある程度は理解する必要があります。
しかし、一部の探偵業者はこれを悪用し、安い料金を提示し契約を行い高額な追加料金を請求して利益を上げています。
追加料金で利益を上げている探偵は、一般的に含まれている料金が別であったり時間の延長料金が高額なケースが多いようです。
優良な探偵業者は、通常の調査で必要な下見代、報告書代、車両代、機材代、付随調査の料金を含んだ見積もりを提示し、追加料金に関しても契約前に詳細な説明を行っています。
通常は含まれる費用が別料金になっていたり、追加料金の説明が曖昧な探偵は利用を避けましょう。
また、短時間の調査で結果が出ると期待をさせて契約を行い、契約後に調査の延長を求める業者にも注意しましょう。信頼できる探偵は調査時間を長めに見積もる傾向にあり、契約時の料金と変わらない支払い総額で結果を出そうとします。
探偵の利用では複数の業者に見積もりを取り、他社と比べ短い調査時間を提案をする業者の利用は避けましょう。
2-2 広告と見積の料金が違う
広告に安い料金を掲載し見積もりで高額な料金を提示する探偵は、典型的は悪質な業者の特徴です。
広告と見積もりの料金が異なる探偵は、安い料金を広告に掲載し問い合わせを増やし、高額な料金で契約をして利益を上げようとしています。
探偵以外の業種でも同じですが、信頼できる業者は適正な料金を広告に掲載し、利用者を騙すような料金表示は行いません。利益を最優先している業者に多い料金表示であり、信頼してはいけない探偵の分かりやすい特徴です。
広告と実際の料金が異なる探偵業者は、料金以外でも利用者を騙そうとしている可能性があるので利用を避けましょう。
2-3 ホームページに明確な料金を掲載していない
商品を購入するときには料金は大きな判断材料です。探偵も例外ではなく利用者は料金を一つの判断材料にして業者を選びます。
そのため、広告やホームページに料金を掲載すると利用者と業者の双方にメリットがあり、優良な業者の広告には必ず料金を表示します。
しかし、探偵業者は広告やホームページに料金を掲載していない業者が多くあります。ホームページに料金を掲載していない理由は、料金を掲載すると業者側に不都合がある理由以外は考えられません。
具体的には、他社と比べて料金が高い、依頼者で料金を変えている、法外な追加料金が請求できない、料金が高いなどの理由があります。
いずれにしても、料金を掲載しない理由は業者側の都合であり、利用者側にはデメリットしかありません。
一方で、追加料金を含めた料金が適正な探偵業者は、料金を掲載するとメリットがあります。適正な料金の探偵は自社の料金を知って貰いたいを考えるので、料金体系を積極的に公開している傾向があります。
ホームページで料金を明確にしているかは、信頼できる探偵か最も簡単に判断ができる特徴です。
2-4 電話で料金を聞いても教えてくれない
電話で問い合わせても料金を教えてくれない探偵に利用は避けましょう。
探偵の業務は利用者から詳しい情報を聞かなければ、調査に必要な時間が分からず総額の提示が難しいのも事実です。ただし、電話でも詳細な情報を聞けば料金の提示は可能ですし、時間当たりの調査料金を伝えることは容易です。
電話で料金を教えてくれない探偵業者は、基本的に料金が高額である業者と考えてよいでしょう。そのため、電話では料金を伝えず事務所に来るように誘導し、事務所で強引に契約を迫る傾向があるようです。
2-5 即決を求めたり契約を急がせる
探偵以外の業界でも同じですが、即決を求めたり契約を急がせる業者は基本的に悪質な業者です。
即決や契約を急がせる理由は明確で、他社より高額、相見積もりを避けたい、考える時間を与えたくない、など他社と比べて劣る部分があるからです。
料金を含めた商品に自信がある探偵は、相見積もりや他社と比較を拒む理由がありませんので、即決や契約を急がせる必要がありません。
即決を求めたり契約を急がせる業者は、悪質な業者の典型的な特徴なので利用してはいけません。
2-6 必ず成果が出せるという
探偵が行っている調査は、必ず結果が出せる性質の業務ではなく結果が出せない可能性が必ずあります。
利用者にとっては、必ず成果が出ると言ってくれる探偵に安心感を感じるかもしれません。しかし、注意しなければいけない探偵業者の特徴です。
信頼できる探偵は利用者に誤解を与えるような約束はしませんので、必ず結果が出せる言葉は使わない傾向があります。必ず結果が出る説明をする探偵は、契約を優先している証拠でありお金しか考えていません。
優秀な弁護士は必ず勝てるとは言いませんし、優秀な医師も必ず病気が治るとは言いません。これは、無責任な約束はできないと考えているからであり、考え方を変えれば誠意の表れでもあります。
一方で、詐欺師は必ず儲かると話をする傾向にあり、お金さえ手に入ればその後は考えない人が使う言葉です。
必ず結果が出ると約束する探偵は信頼してはいけない探偵の特徴です。
2-7 他社の悪口や不安を煽る言動がある
他社の悪口や不安を煽る言動は、契約を取るための手段であり事実と異なる場合が多いです。
自社の商品が優れていれば自社の特徴や料金を伝えれば契約につながります。一方で、自社の商品に魅力がない業者は、他社の評価を落としたり不安を煽る言動で契約を取る傾向にあります。
また、会社は自社の商品力を高めるために力を注ぐべきであり、他社の悪口や不安を煽る方法は会社の考え方に問題があります。あなたの周りにいる、他人の悪口を言う人が信用できるかを考えてみましょう。
探偵業界も同じであり、他社の悪口を言う業者は経営者の人間性に問題があるので利用を避けましょう。
2-8 調査のデメリットの説明がない
探偵が行う調査には、必ずデメリットやリスクがあります。
デメリットとしては、調査結果が出ない、調査に時間が掛かる、費用対効果がない、調査料金が必要などがあります。リスクとしては、対象者に調査がバレる可能性があります。
デメリットやリスクについて契約前に説明があれば、それらを理解した上で利用ができます。しかし、デメリットやリスクの説明がないと、考えなかったトラブルが発生してしまう可能性があります。
悪質な探偵はデメリットを伝えると利用して貰えないに考え、マイナスになる内容を伝えない傾向があります。一方で、利用者の利益を最優先に考えている探偵であれば、デメリットやリスクの説明は必ず行い納得の上で契約を行います。
デメリットやリスクの説明の有無は、信頼できる探偵かを見分ける分かりやすい特徴です。
2-9 希望を聞いてくれなかったり対応が悪い
探偵は利用者の希望を詳細に聞かなければ、満足できる結果に導けない仕事です。
浮気調査の場合には、浮気の確認だけが目的の方もいれば、離婚や慰謝料の請求を考えている方もいます。また、夫婦関係の修復が目的の方も居ます。
目的が異なれば必要な証拠が異なるので、最適な調査方針に変更する必要がでてきます。
また、探偵に依頼する時点では、浮気が分かった後にどのような結論を出すのかを決めて居ない方もいます。依頼者の利益を第一に考えている探偵は、相談やアドバイスで最終的な目標を決める作業を大切にしています。
優れた探偵は利用者の希望や要望を聞き、利用者が最大限の利益を得られるよう業務を行います。そのため、依頼者の話しを親身に聞き本当の気持ちを理解しようとします。
一方で、利用者の希望を取り入れなかったり対応が悪い探偵は、利用者の気持ちを理解しようとしておらず良い結果は得られないでしょう。
探偵業者を決めるときには、利用者に寄り添って親身に相談に乗ってくれる業者を選びましょう。
2-10 探偵業の届け出を行っていない
探偵業法で、探偵業を営むには公安委員会に探偵業の届け出を義務付けています。
探偵業法は利用者の利益を守る目的の法律であり、トラブルを避けるためにも届出をしている業者を利用しましょう。
探偵業の届出を行うと届出番号が割り振られ、「標識」を営業所の見やすい場所に掲示しなければなりません。
標識は簡単に確認ができますので必ず確認をしましょう。また、ホームページに届け出番号を記載している業者も多いので、一つの参考にできるでしょう。
探偵業の届出を行っていれば安心できる訳ではありませんが、届出をしていない業者は何らかの問題がある業者です。
探偵業者は基本的に届出をしている思われますが、探偵業者以外でも探偵業務を行うときには届出が必要です。
便利屋など探偵業者以外の利用を検討している場合には、探偵業の届出をしているかを確認しましょう。
3 まとめ
数十年前の探偵は、反社会的勢力と関りがある人が経営していたり、調査結果を恐喝やゆすりに利用している業者もあり安心して利用できませんでした。
この状況を問題視し、平成19年6月20日に「探偵業の業務の適正化に関する法律(通称:探偵業法)」が施行されました。現在では違法行為を行っている探偵はなくなり、依然と比べれば安心して利用できるでしょう。
ただし、現在の探偵が全て安心して利用できるとは言い切れず、一部ではありますが悪質な探偵業者があります。また、悪質とは言えませんが、利用を避けた方がよい探偵も少なくありません。
悪質な探偵に共通する特徴を紹介しましたので、探偵を利用するときの参考にしてください。
探偵に状況や気持ちを伝えると、アドバイスがもられ希望する結果が得られる場合があります。最終的には、利用者が安心できると感じる探偵の利用が大切であり、あなたとの相性も探偵を決める際には大切な条件です。
他の業種と比べ問題がある業者も多いのかもしれませんが、親身になって問題解決に協力してくれる探偵もあります。
利用する探偵の選択次第で、結果が大きく変わる可能性がありますので慎重に決めましょう。