広告と実際の料金が異なる探偵に注意


日用品や電化製品の広告には、商品の詳細やに料金が記載されていますので、購入者は広告を見て購入する商品の検討ができます。
また、広告の料金と支払う料金は同じですので、広告の記載内容に不安を感じる方は少ないと思います。

一方で探偵の広告やホームページでは、料金が記載されておらず料金が分からない場合が多いです。また、広告の料金と実際の料金が大きく異なるケースもあり、探偵の料金に対して不信感を抱いている方も多いです。

探偵の業務内容を考えれば、広告と実際の料金が異なっても仕方がないケースもあります。しかし、利用者を騙す意図で現実的でない安い料金を掲載している業者もあり注意が必要です。
広告と実際の料金が異なる探偵がある理由を紹介します。

❏【 目 次 】 広告と実際の料金が異なる探偵に注意


広告と料金が違っても仕方がない理由

探偵の料金は、広告に掲載されている料金と実際の料金が異なる場合があります。
探偵の業務の性質から、広告の料金と実際の料金が異なっても仕方がない場合もありますので利用者も理解する必要があるでしょう。
また、広告と実際の料金が異なる理由が分かれば、探偵の料金がある程度把握できる場合もあります。
広告と実際の料金が異なっても仕方がない理由を紹介します。

調査の条件で料金が異なる

探偵の最も大きな経費は調査員の人件費であり、調査を行った時間と調査員の人数で料金が異なります。
そのため、浮気調査や人探しなど同じ内容の調査でも、条件や難易度が異なれば料金も大きく異なってしまいます。

浮気調査の場合では、浮気が行われる日時が分かっていれば短時間の調査で結果が出ますが、日時が分からなければ調査時間が長くなります。調査に必要な時間が変われば経費も異なりますので支払総額も異なります。
また、調査の難易度が高いと調査員の人数を増やす必要がありますし、警戒心が強い対象者では調査員を交代する必要があります。調査員の人数を増やせば経費が増えるので料金も高くなります。

調査の種類で総額を広告に掲載すると、実際の料金とは異なってしまい利用者に誤解を与えてしまいます。そのため、料金の透明性が高い探偵業者は調査の種類による料金を掲載するのではなく、時間当たりの料金を掲載しています。
調査の条件や難易度が違えば支払総額が変わるのは、利用者もある程度は理解する必要があるでしょう。

付随調査の有無で料金が異なる

探偵に依頼する内容にもよるのですが、付随する複数の調査が必要なケースも少なくありません。
当然ですが調査項目が多くなれば調査に必要な時間が長くなり、調査料金が高くなる場合があります。

浮気調査の場合では、浮気をしているかの事実確認のみをしたい方もいれば、離婚や慰謝料請求で有利になる複数回の証拠が必要な方もいます。
また、浮気相手に慰謝料を請求するには住所や氏名の特定が必要ですし、慰謝料の未払いを避ける為に勤務先の特定をしたい方もいます。
その他にも、今後の対応を決めるために浮気相手が未婚か既婚かの確認を希望する方もいます。
同じ浮気調査でも、付随する複数の調査を依頼すると料金は高くなります。

広告に掲載されている浮気調査の料金は、浮気の事実確認だけの料金が多く複数の調査を依頼すると総額が高くなります。
複数の調査を依頼すると総額が高くなりますので、必要な調査をよく考えて依頼しましょう。

調査に必要な経費が異なる

探偵の料金は、調査に利用した経費を別途請求する料金体系が一般的です。
経費が込みの料金体系なら利用者は安心できるのですが、探偵の業務では経費を込みにするのが難しく別途請求する料金体系が一般的です。

探偵の調査に必要な経費とは、電車や高速の交通費、宿泊費、コインパーキング、外注費などがあり、調査により金額が大きく異なる特徴があります。
近郊のみで調査であれば経費は余り発生しませんが、新幹線や飛行機を利用したり宿泊を伴うと大きな経費が必要です。また、近郊の調査でもタクシーの利用が必要であれば、ある程度の経費が必要になる場合があります。
その他、施設やホテルに入る必要がある調査では入場料や宿泊代が必要です。

調査で利用した経費は、探偵が立て替えているに過ぎず利益を得ているお金ではありません。
経費を調査料金に込みにすると、予想される経費を上乗せしなければ採算が取れませんので割高に設定する必要が出てきます。そのため、調査で実際に利用した経費を別途請求する料金体系は、探偵業者と利用者の双方にとってメリットがあり合理的です。
調査で利用した経費を別途請求する料金体系が一般的で、経費が必要な調査では広告の料金と支払総額が異なります。


悪質な探偵に多い料金の掲載方法

広告と実際の料金が異なる理由には、探偵業者が広告に現実的でない安い料金を掲載している場合もあります。
広告に安い料金を掲載して問い合わせを増やし、高い料金で契約を迫る探偵も一部であるようです。このような探偵は悪質であり、料金以外でも問題がある可能性がありますので利用を避けましょう。

広告に現実とかけ離れた料金を掲載している探偵は、広告を注意して見れば分かる場合があります。
悪質な探偵に共通する特徴を紹介します。

安い料金を広告で強調している

広告で現実的でない安い料金を強調している探偵がありますが、広告と実際の料金が異なる場合が多いので注意しましょう。
探偵の料金は人件費が主な原価であり、経験とスキルがある調査員ならある程度の人件費が必要です。人件費を下回る金額での調査はできませんので、他社と比べて大幅に安い料金の探偵には注意しましょう。
安い料金を広告に掲載している探偵は、他の探偵では含まれている費用が別になっていたり追加料金が必要な場合が多いので注意しましょう。

広告の安い料金に魅力を感じる方も多いと思いますが、相場とかけ離れた安い料金で調査はできません。
また、広告料金と見積の料金が大きく異なる探偵は、利用を避けるべき探偵業者の分かりやすい特徴です。

○○万円「~」の表示に注意

探偵の広告では、「○○万円~」と「~」を付けての料金掲載がありますが、このような掲載方法は実際には料金が全く異なる場合が多いようです。
「~」を付けている料金表示は、あくまでも最低の料金に過ぎず上限が決まっていないのと同じです。つまり、料金を掲載していないのと同じであり、実際には高額な料金を提示する業者が大半です。

明確な料金が決まっている探偵は「~」を付ける必要はなく、料金に幅がある場合でも「○○万円~○○万円」と記載が可能です。現実的でない安い料金を掲載している業者は、問い合わせを増やす目的で多く悪意がある業者と言えるでしょう。
利用者に誤解を与える料金を表示している探偵は、料金以外でも問題がある可能性がありますので利用を避けましょう。

調査項目で料金を掲載している

探偵の広告では、「浮気調査○○万円」「人探し○○万円」と、調査項目によって料金を掲載している広告を見かけます。
調査項目での料金表示は、利用者にとっては料金が分かり安いのですが注意しなければいけない料金の掲載方法です。

探偵の調査では、調査に必要な時間と人数が原価の大部分を占めており、原価に基づき料金を決めなければ経営は成り立ちません。
同じ浮気調査でも、1日で結果が出る場合もあれば長期間の調査が必要な場合もあります。浮気調査以外でも同じであり、調査内容によって一律の料金を決める料金体系には無理があります。
調査内容によって料金を設定をするのは不可能で、できない料金を広告に掲載している探偵は信頼してはいけません。
利用者には総額が分かり難いかもしれませんが、調査の時間当たりの料金を掲載している探偵を選びましょう。

料金の詳細を記載していない

探偵の料金は、「基本となる調査料金」以外に「諸経費」と「別途必要になる料金」があり合計が支払総額です。
「基本となる調査料金」が安くても、その他の料金が高ければ支払総額は高くなってしまいます。悪質な探偵では「基本となる調査料金」のみを広告に安く掲載している傾向があります。

「諸経費」とは、調査で利用した交通費や宿泊代などで、探偵が利益を得ているお金ではありません。
一方で、「別途必要になる料金」は、探偵が利益を得る目的で設定しており、他の探偵だと込みになっている費用を別で請求している場合があります
良心的な探偵は、「別途必要になる料金」が適正に設定されており、利用者にも分かるように広告にも詳細を記載しています。
一方で「別途必要になる料金」で利益を上げている探偵は、詳細を利用者に知られると不都合ですので広告に記載されていない特徴があります。

探偵はある程度の追加費用が発生しますが、良心的な探偵は詳細を広告に掲載している傾向にあります。
別途必要になる料金が広告に記載されていない探偵は、掲載したくない理由があり探偵側が利益を得る目的です。

追加料金が記載されていない

高額な追加料金で利益を上げている探偵は、広告に追加料金の詳細を記載していません。
探偵はある程度の追加料金は仕方がありませんが、追加料金を悪用して利益を上げている探偵に注意しましょう。

適正な追加料金であれば、利用者も理解ができますので広告に詳細を記載しても探偵業者に不都合はありません。
一方で、高額な追加料金を請求している探偵は、詳細を広告に記載すると高額な追加料金の請求が出来なくなります。
追加料金の詳細が広告に掲載されていない探偵は、高額な追加料金を請求している可能性がありますので避けましょう。

調査実績の料金を公開していない

料金の透明性が高い探偵は、過去の調査実績の紹介で実際の支払総額を掲載している傾向にあります。
過去の調査実績の紹介では、調査方法、調査に必要な時間、実費、調査員の人数などの調査内容を詳細に掲載し、利用者が調査方法や料金を分かりやすくする目的があります。
しかし、追加料金が高かったり不透明な料金体系の探偵は、調査実績の料金を公開すると不都合が発生してしまいます。

悪質な探偵業者では、調査実績で料金を公開していなかったり公開していても基本料金のみを公開してしている傾向があります。支払総額の詳細を公開していない探偵は公開できない理由があります。
過去の調査実績で支払総額を公開していない探偵の利用は避けましょう。


まとめ

一般的に広告には明確な料金が掲載されており、広告と実際の料金に相違がない商品がほとんどです。しかし、探偵は広告と実際の料金が異なるケースが少なくありません。
探偵は広告の料金と実際の料金が異なっても仕方がない場合もありますが、利益を上げる目的の業者もありますので注意しましょう。

広告と実際の料金が異なる理由として、調査員の人数や調査時間が長く必要な調査、付随する複数の調査を依頼した場合、経費が多く掛かる調査では、広告と実際の料金が違っても仕方がないのかもしれません。

一方で、現実的でない安い料金を広告に掲載している探偵は悪質で、料金以外でも問題があると考えてよいでしょう。
悪質な探偵に多い料金の掲載方法をご紹介していますので、探偵を選ぶときの参考にしてください。

探偵は調査で結果が出なければ料金が安くても意味がありませんので、業者を選ぶ際には調査力や対応力も重要な要素です。
広告の掲載内容はその探偵の考え方が分かる部分であり、よい探偵かを見極めるときの参考にできます。
広告の料金表示に問題がある探偵は、料金以外も問題がある可能性が高いと思われますので利用を避けましょう。