恋愛感情には賞味期限がある科学的理由
お互いに惹かれ合って交際を始めた男女でも、次第に恋愛感情が薄れ残念ながら別れを選ぶカップルは珍しくありません。
むしろ、初めて交際した相手と結婚をし生涯をともに過ごす人は少数で、多くの人が出会いと別れを繰り返し恋愛をしていいます。
また、結婚をした夫婦でも3組に1組は離婚をしており、一人の相手に永遠に恋愛感情を持ち続けるのは難しいと分かります。
男女が分かれを選ぶ理由はさまざまですが、恋愛感情が薄れて別れを選ぶケースも多いのではないでしょうか?
どれだけ好きになった相手でも、恋愛感情が時間が経つと薄れていく経験をした人は多いと思います。時間とともに恋愛感情が薄れる現象は決して珍しくなく、全ての人に起こる科学で証明されている現象なのです。
人の恋愛感情は時間が経つと薄れる科学的な理由があり、永遠の恋は存在しないと証明されているのです。
人の恋には賞味期限がある科学的な理由を紹介します。
❏【 目 次 】 恋愛感情には賞味期限がある科学的理由
1 男女の別れは多い
1-1 別れを選ぶ理由
1-2 交際期間と人数
2 恋愛感情を抱く科学的な理由
2-1 人間の感情はDNAに支配されている
2-2 恋愛をするホルモンがある
2-3 人は恋愛感情を快感と感じる
2-4 恋愛感情が継続する期間は約2年
2-5 他の異性には新たに恋愛感情を感じる
3 ずっと良好な関係が続く男女もいる
3-1 恋愛感情ではなく情でつながっている
3-2 お互いに思いやる気持ちがある
3-3 理性で浮気心を抑えている
3-4 他の理由で別れない
1 男女の別れは多い
初恋の相手と結婚をし生涯をともに過ごす男女は少数で、出会いと別れを繰り返し複数の異性と交際を経験している人が多数です。
出会いの数だけ別れがあると言われており、男女の別れは決して珍しくありません。
男女が分かれる原因は、価値観の違いや生活環境の理由もありますが、恋愛感情がなくなり別れている男女も多いと思います。
1-1 別れを選ぶ理由
恋愛が続かず別れを選ぶ男女にはさまざまな理由があります。
恋愛感情が冷めてしまったカップルもいれば、異なる異性に惹かれて別れる人もいます。また、お互いの価値観の違いで離婚に至る夫婦も少なくありません。
ただし、別れを選んだ男女であっても、交際当初はお互いに恋愛感情を持っていたはずです。
それなのに、どうして別れを選ぶ結果になったしまうのでしょうか?
別れを選ぶ男女のなかには、生活環境や仕事の都合のやむを得ない事情もあるでしょう。しかし、交際している本人の恋愛感情が大きな原因ではないでしょうか?
恋愛感情がなくなり別れた場合は明確で分かりやすいです。しかし、相手の悪いところがあったり価値観が合わないときも、理由を辿れば恋愛感情が薄れたからの場合もあります。
また、別れの直接の原因が浮気であっても、浮気をした理由が恋愛感情が薄れたから場合もあるでしょう。
男女が分かれを選ぶ原因は、恋愛感情が大きく影響していると考えてよいでしょう。
1-2 交際期間と人数
男女の交際に関するアンケートを見てみると、交際期間や交際人数に一定の傾向があると分かります。
アンケートにより多少の違いはありますが、おおよそ下記で紹介する結果が出ており、皆さんの経験ともほぼ一致するのではないでしょうか
交際期間のアンケート結果
・半年未満:25%
・半年から1年:20%
・1年から3年:40%
・3年から5年:10%
・5年以上:5%
アンケート結果から、交際を開始して直ぐの別れと1~3年の時期に別れが多いと分かります。
交際開始の直後に別れが多い理由として、交際相手を理解できていないまま交際が始まり、交際が深くなり合わないと気付き別れを選んでいるのではないでしょうか。
一方で、1年以上の交際が続いていれば、ある程度は交際相手を理解できているはずです。そのため、1~3年の交際期間で別れが多い原因は、相手を理解できていない以外に理由があると考えるのが自然です。
また、交際期間が3年以上になると別れは少なくなる傾向があり、3年の交際期間が交際が続くかの一つの目安になります。
結婚をするまでの交際人数のアンケート結果
・1人:10%
・2人:15%
・3人:15%
・4人:20%
・5人:20%
・6人以上:20%
アンケート結果から、結婚までに2~5人の交際経験がある方が70%以上を占めています。また、初めての交際相手と結婚まで至った人は10%しかおらず、結婚相手以外と交際経験がない人は少数派と分かります。
つまり、結婚までに複数の異性と交際経験がある人が多く、過去に別れを経験した人が多数と考えられます。
2 恋愛感情を抱く科学的な理由
怒りや悲しみの感情は、人が生活の中で学習して身に着けるのではなく、生まれながらにして持っている本能が影響しています。
人間は遺伝子により本能的に感情を感じる生き物で、生物最大の目的である生殖行動に関係する恋愛感情も本能に備わっている感情と考えるのが自然です。
人間が恋愛感情を感じるときに脳内で起きる変化も研究が進んでおり、恋愛感情を抱く理由が科学的に解明されています。
夢を壊すつもりはありませんが、恋愛感情は運命の人だから生まれるのではなく、人間が自己の遺伝子を残すため遺伝子により引き起こされる現象に過ぎません。
2-1 人間の感情はDNAに支配されている
人間には、「怒り」「恐怖」「悲しみ」「嫌悪」「驚き」などの感情があります。人間に起こる感情の理由は科学で解明されています。
人間に感情がある理由は、一言でいえば「自己の保存の為」に備わっている能力です。
生物はさまざまな脅威から身を守る必要があり、本能的に脅威を回避できる能力を持っている個体が有利です。生存のため必要な行動を本能的に取らせる必要があり、その情報は本能として人間のDNAに刻まれています。
自己の存在を脅かす相手に対しては怒りを感じ攻撃的になり、恐怖を感じれば身を守るために逃げる行動を取ります。また、大切な人を失ったときに感じる悲しみも、配偶者や子供を大切にす気持ちに役立っているはずです。
人間が感情を感じるときに脳内で起こる科学的な現象も解明されており、神経伝達物質による作用で引き起こされています。
つまり、人間の感情はDNAに刻まれている本能により引き起こされ、人間の感情はDNAに支配されていると言っても過言ではありません。
人が感じる恋愛感情も例外ではなく、人間の本能により引き起こされる感情に過ぎないのです
2-2 恋愛をするホルモンがある
人間が恋愛感情を抱くときに体内で起きている現象は科学的に解明されており、「恋愛ホルモン」と呼ばれる脳内物質PEA(フェニルエチルアミン)が影響しています。
恋をすると人間の脳は活性化されPEAが分泌されます。PEAはホルモンの一種で意欲や集中力を高める特徴がある快楽物質「ドーパミン」の濃度を上昇させます。
そのため、好きな人と一緒にいたり考えたりすると、幸せで高揚した気持ちにり人間は恋愛感情と感じます。
PEAは好みの異性に対して分泌されるのではなく、PEAが分泌された相手に対して恋愛感情を感じます。つまり、PEAの分泌が先に起こり結果として恋愛感情を感じるので、好みの異性に恋をするのではなく意図しない相手にも恋をします。
また、恋愛ホルモンであるPEAは意識してコントロールできず、本人の意図に反して分泌され恋愛感情を抱く可能性があります。
つまり、頭では恋愛感情を抱いてはいけないと考えている相手でも、理性に反し本能的に恋愛感情を感じてしまいます。
2-3 人は恋愛感情を快感と感じる
恋をすると異性に対してトキメキを感じ、一緒にいるだけで幸せな気分になるのは誰もが経験があると思います。
恋愛感情は脳内に分泌される快楽物質の一種PEAが、麻薬に近い作用が脳内で起こり感じる感情です。そのため、人間は本能的に恋愛に対し強い快楽を感じる生き物で、恋愛の快楽を求めて積極的に恋をしているのです。
「恋は盲目」とも言われ、恋をしている人の脳は麻薬の快楽と同じ状態になり、とても心地よく感じると同時に冷静な判断ができない状態でもあります。
全ての生物にとって最大の目的は子孫を残す生殖行動で、人間が積極的に生殖行動を行う理由である恋愛感情に快感に感じる現象は生物学的に良くできている仕組みです。
2-4 恋愛感情が継続する期間は約2年
交際を始めたときに強い恋愛感情を感じた相手でも、時間が経つと恋愛感情が薄れていく経験は誰にでもあるはずです。これは、相手に飽きたり悪い部分に気付いたからではなく、恋愛ホルモンの現象で起こる自然な現象です。
恋愛感情の元となるPEAは同じ異性には永遠に分泌されず、時間が経つと分泌量が減少していきます。分泌される期間には個人差がありますが、約2年ほどしか分泌がされません。
つまり、どれだけ強い恋愛感情を感じた相手でも2年で恋愛感情は消滅し、同じ相手に対しては恋愛感情は永遠には続きません。
時間が経つとPEAが減少する理由は、麻薬に近い作用で長期間に渡り快楽を感じ続ける現象は脳に好ましくなく一定期間で分泌されなくなります。
また、恋愛感情は生殖行動に密接の関係していますので、異なる異性に恋をし子孫を残せれば遺伝の多様性という面で有利です。
2-5 他の異性には新たに恋愛感情を感じる
交際期間が長くなると、恋愛感情が薄れて別れを選んだり浮気をする人は少なくありません。また、浮気まで発展しなくても他の異性にトキメキを感じた人は多いと思います。
他の異性に恋愛感情を感じてしまう現象も、恋愛ホルモンであるPEAが関係しています。
同じ異性に対して2年間しか分泌されないPEAですが、異なる異性に対しては新たにPEAが分泌されるのです。そのため、交際相手に対して恋愛感情を感じなくなっての、異なる異性に対しては新たに恋愛感情を感じ快感を感じます。
異なる異性への恋愛感情が別れや浮気の原因になっている場合も多く、人間社会では厄介な遺伝的な現象でもあります。
ただし、この現象は生物学的に見れば異なる異性との間に子孫を残せる可能性が高く有利です。
生物の最大の目的は「より優秀な遺伝子」を持つ子孫を残すためであり、「新たに優秀な遺伝子」を持った人と本能的に子孫を残したいと感じても不思議ではありません。
いずれにしても、同一の異性に対して永遠に恋愛感情は続きませんが、異なる異性には新たに恋愛感情が感じる現象は科学で解明されています。
3 ずっと良好な関係が続く男女もいる
恋愛感情は、脳内に分泌されるホルモンの影響で起こる現象であり、人は恋愛感情を快感に感じ積極的に恋をします。また、恋愛感情は同一の異性に対しては約2年間しか分泌されず、恋愛感情は永遠には持てないのです。
人間の持つ本能として永遠の恋は存在しないのですが、何年も仲がいい夫婦もまた多く存在しています。
長年良好な関係を築いている夫婦は、どうしてよい関係を継続できているのかを考えてみましょう。
3-1 恋愛感情ではなく情でつながっている
人と人の間に生れる感情は恋愛感情だけではなく、その他の感情でも深いつながりを持ちます。
たとえば、子どもや親に対して恋愛感情はありませんが、大切な人である感情を持ち生涯に渡り関係が継続します。また、友人や恩師に対しても恋愛感情とは異なる感情が生まれ、人と人との「情」によるつながりは珍しくありません。
人と人の情は時間が経過しても継続しますので、生涯に渡り継続する感情ではないでしょうか。
何十年も仲がよい夫婦も恋愛感情はなくなっていると考えるのが自然で、それよりも強い「情」でつながっているのではないでしょうか?
永遠に一人の異性に恋をしたり愛されたい方も居るかもしれませんが、人間は永遠に恋愛感情を維持する本能を持っていません。
恋愛感情に強い快楽を感じる人は、情で結ばれている関係では満足できす、別れの原因になってしまう可能性があるのです。
約2年間しか続かない恋愛感情がある期間に深い絆が生まれれば、永遠に仲がよい夫婦関係が継続できるのかもしれません。
3-2 お互いに思いやる気持ちがある
人間は相手の気持ちや感情を敏感に感じ取り、相手の感情から好意や悪意を持ったりする生き物です。
つまり、あなたの感情や行動次第で、相手が受ける感情も変わります。人が受ける感情は、夫婦関係でも決して例外ではありません。
あなたを大切にしてくれる相手に対しては、自然と好印象を抱きよくくしたいと感じます。一方で、あなたに対して敵意や不快感を持っている相手に対しては、嫌悪感を抱くのではないでしょうか。
もちろん、あなた気持ちも相手は敏感に感じ取りますので、あなたの行動次第で相手も好意や嫌悪感を感じます。
つまり、夫婦関係が悪くなる原因はお互いにあり、一方だけに原因がある訳ではない場合が多いと思われます。
夫婦関係や交際相手との関係がうまく行かなくなったときに、相手のみに責任があると考える方は離婚につながりやすい性格です。一方で、自分にも原因があり改善しようと考える方は良好な関係を維持しやすいでしょう。
男女関係に限った話ではなく、相手を思いやる気持ちを持ちを持てば良好な関係が継続できるでしょう。
最も身近な存在である夫婦だからこそ相手を気遣う気持ちが大切なのかもしれません。
3-3 理性で浮気心を抑えている
人間の持っている本能的な感情を考えれば、一度や二度は配偶者以外の異性に好意を抱く気持ちは自然な現象なのかもしれません。
しかし、人間は理性を持った生き物であり、浮気はをするしないは本人の意思次第です。また、配偶者以外に好意を持たないよう心にブレーキを掛けたり、異性から好意を持たれない行動を取っている人も多いです。
人間は恋愛ホルモンにより本能的に恋愛感情を抱くとしても、人間は考えて行動できる能力を持った生き物でもあります。
配偶者以外にトキメキを感じても、理性で気持ちをコントロールできれば浮気に発展せず良好な夫婦関係が継続できます。
浮気は必ず誰かを傷付ける行為ですので、理性がある人であれば浮気はしないでしょう。また、本当に相手の気持ちが理解できる人も決して行わない行為でもあります。
3-4 他の理由で別れない
外から見れば仲がよい夫婦に見えても、実際には夫婦関係が破綻している夫婦は少なくありません。
夫婦関係が破綻していても離婚をしない理由は、金銭的な問題、子どものため、生活のため、世間体などを考え離婚を選択しない夫婦も居るようです。
交際関係の男女や結婚したばかりの夫婦は、別れが容易かもしれませんが、婚姻期間が長く子供がいる夫婦は離婚に多くの問題が発生します。
そのため、夫婦関係が破綻している夫婦でも、現実的な問題を考えて離婚に至っていない夫婦も少なくないようです。
4 まとめ
残念ながら別れを選ぶ男女は少なくなく、結婚をしている夫婦でも3組に1組が離婚をしている現実があります。
一度はお互いに惹かれ合って交際が始まったにも関わらず、別れを選ぶ男女がいる理由に恋愛感情が影響していると思われます。
恋愛感情は怒りや悲しみなどの感情と同じで、人間が生まれながらにして持っている感情の一つです。
人が持つ感情は生活をしていく上で身に着けた習得的行動では説明が付かず、遺伝子により生れながらに備わっている本能的な感情です。
これは、恋愛感情であっても例外ではなく、人は意識をして恋をしませんし学習して恋愛をしている訳でもありません。人は遺伝子による本能によって恋愛感情を抱く生き物なのです。
人が感じる恋愛感情は科学的に解明されており、脳内に分泌されるPEAと呼ばれるホルモンによって引き起こされている現象に過ぎません。
PEAと呼ばれるホルモンが脳内に分泌されると、人は異性に対して恋愛感情を感じます。恋愛感情を人はとても快感に感じますので、快感を求め人は積極的に恋をしているのです。
ただし、PEAは同一の異性に対しては約2年間しか分泌されず、分泌量の減少すると恋愛感情も薄れてしまいます。同一の相手に対して分泌されなくなったPEAは、異なる異性に対しては新たに分泌され再度快感を感じるのです。
PEAによる恋愛感情の変化が、男女の別れや浮気に大きく影響していると考えるのが自然です。
一方で、ずっと仲がいい夫婦は恋愛感情ではなく「情」によってつながっているのではないでしょうか。
何十年も恋愛感情を維持する能力は人間にはありませんが、お互いを思いやる気持ちを心地よく感じ幸せな結婚生活を送っている夫婦も多いはずです。
恋愛感情が継続する2年の間に恋愛感情を上回るの絆が生れれば、お互いに大切な相手になり夫婦関係が永遠に続くのかもしれません。